審判派遣報告について

審判委員会より当協会の審判員である佐田 明美氏を「令和3年度第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)」に派遣を行いましたので、報告致します。

大会名

令和3年度第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)

開催地

東京都 駒沢オリンピック記念公園体育館

開催期日

令和3年12月23日(水)~24日(木)

担当ゲーム(女子1回戦)

星槎国際高校湘南 vs 新潟中央

相手審判

CC:佐田明美 U1:前田周二氏(愛媛県) U2:笹井彪我氏(青森県)

Pre-Game Conference

  • 処置ミスゼロのためには,ベーシックなIOTとメカが必要。
  • それぞれが経験してきたものを出していく。
  • 初対面で初めて吹く3人なのでゲーム中にアイコンタクトを取って。
  • 高さに勝る新潟を湘南がどう守っていくか。ポストの守り方やリバウンドを逃さない。

Post-Game Conference(IR 平原氏(東京都 S級))

  • 1Q,3人でテンポセットができていた。が、誰が吹くべきかは検証が必要。
  • Travelingがクロースアップされるが、足元ばかりを見て、ボールがいつリリースされたかをきちんと確認する。明らかなものも取っていたが、それはリーガルではないか?というものまで取り上げている。過敏になりすぎない。
  • AOSの見極めができていた場面が2回。アイコンタクトを取ったが,歩み寄って確認しても良かった。
  • ボールコントロールが変わった瞬間のファウルが起こり,ボーナスシチュエーションになった。CCとして確認作業をすれば、クルーとしてより安心感が出る。

担当ゲーム(女子2回戦)

 昭和学院(千葉県) vs 倉敷翠松(岡山県)

相手審判

CC:佐田明美 U1:三瓶吉人氏(宮城県) U2:石河宏美氏(福島県)

Pre-Game Conference

  • 処置ミスゼロのためには、ベーシックなIOTとメカが必要。
  • それぞれが経験してきたものを出していく。
  • 初対面で初めて吹く3人なのでゲーム中にアイコンタクトを取って。
  • 留学生同士のマッチアップが起こった時に、3人の誰かが目を当てておく。(キープレイヤー)
  • 映像確認(チーム情報の共有)

Post-Game Conference

  • 4Q中盤で,昭和学院のベンチの雰囲気にのまれてしまったのではないか?それまで鳴っていた笛が鳴ら なくなった。シビアなゲームの中で、強い気持ちと3人がCCメンタリティを持って臨むことが必要。
  • 留学生のファウルの見極め。倉敷のキーとなる留学生がファウルアウトしたことでゲームが決まった感がある。OF側のチームからはアピールされることを分かった上で、できれば我慢してほしかった。
  • プレイを長く見ることによって、鳴るべきものは鳴る。鳴らさなくていいのもは鳴らさずに済むようになる。

今大会に参加しての感想など

 昨年はコロナ禍で開催されたが、東京都近郊の審判だけで運営されたため、2年ぶりの参加となったウインターカップでした。
女子1,2回戦の割当をいただき、2試合ともCC。初めてのクルーだったので準備段階から気の引き締まる思いでした。当初、インストラクターもつかない予定でしたが当日、割当の空いている時間にS級審判がインストラクターについてくださり,短時間ですがポストゲームカンファレンスもしていただき,非常に収穫の多い2試合となりました。
 インストラクターに指摘されたことをもとに映像で振り返ってみると、現場で判断したことと、映像で確 認すればこう判断しただろうということの食い違いが見えました。現場で判断したことは大切にし、振り返りの中で見つけた別のアイディアを次の機会に選択肢として付け加えたいと思います。そういった意味で映 像での振り返りはとても重要ですし、すべてが映像に残るのでより慎重に考えて現場で判断することが必要な時代になったと思います。
 今回、初めて組んだクルーでしたがどの方もCC,U1,U2にかかわらず、CCメンタリティを持ち、試合の中で積極的にコミュニテーションが取れる方々でした。初めてのクルー、初めてのチームではありましたが、試合の中でも情報共有をすることができ、スムーズに試合を進められる場面が多々あったと感じています。 私自身はもっとCCメンタリティを出してよかった場面があったと反省しています。

タイマーよりショットクロックが先に成立する場面。
肩を親指で指すジャスチャー。
今回はトレイルとセンターで共有できた。

この経験を県内でも共有し、自身の審判技術の向上にも生かしていきたいと思います。
この大会運営に携わってくれたすべての方々、派遣してくださった大分県協会、審判委員会の方々に感謝し報告といたします。