審判委員会より当協会の審判員である樋口 俊司氏を「第1回全日本社会人バスケットボール選手権大会 九州ブロック予選 宮崎大会」に派遣を行いましたので、報告致します。
大会名
第1回全日本社会人バスケットボール選手権大会 九州ブロック予選 宮崎大会
開催地
早水公園体育文化センター(宮崎県都城市)
開催期日
平成31年2月2日(土)~3日(日)
審判講習会
講師
堀内純 氏(愛媛県:国際審判員)/北沢岳夫(大阪府:国際審判員)
※今回、社会人連盟の初の試みとして、本部から講師をお招きし、講義・実技の研修が実施されましたので、ご報告します。
座学
堀内氏を中心にPPTを用いて講義を行っていただきました。内容は、事前に研修生に「どのようなことを知りたいか」というアンケートを実施し、堀内氏自身が担当するゲームでPGCの内容を使いながら、説明をしていただきました。
前節の両チームのスタッツの確認
- メンバー(※新規参入する選手がいる)
- 得点、個人ファイル、チームファウル、プレイタイムなど
- 外国人選手については、特にスカウティングを行う
- 個人的ではあるが、ヘッドコーチの名前は覚えておくようにしている。(※ゲーム中名前を呼ぶことで、コミュニケーションの幅が広がる)
メカニクス
- PrimaryArea,Angleの確認(※最重要)
→映像を見ながら、気になることは、何度も確認。 - EarlyRotation(※Most difficult Crew Work)
→Cがbusyの時の、Rotation。必ずCrewで情報共有。
ガイドライン
- 細かい確認はしないが、前節のゲームの状況と合わせて、確認。
- より気になるケースは、映像等を利用して確認。
OOBのhelp
- PrimaryRef→(help)→Center
- PrimaryRef→(wrong)→Obvious→Correction(訂正)
※2パターンしかないので、時間をかけずに行えるように、確認しておく。
その他
- Bリーグでは2日間同カードがあるので、2日目のゲームの時には前日の良かった点も確認する。
担当ゲーム
浦上自動車(長崎1位)VS MTC(宮崎2位)
相手審判
CC:紀伊(佐賀県:A級)/U1:樋口/U2:山城(沖縄県:B級)
インストラクター
木葉氏(鹿児島県:1級インストラクター,元国際審判員)
ミーティング内容
映像を用いて、ミーティングを行った。
- Cについては、Athreticにrunをすることがbasicであるが、そればかりになってくると、back-courtの状況をおろそかにしてしまうので、常にcourt-situationは把握をすること。
- 何気ないplay でも、spaceを捉える動きをおろそかにしないこと。常にbest-positionを求める。
- ベンチ管理については、両チームともに同じ対応を行う。
- TO-Reportは、ストップして大きな声を使って行うこと。動きながら行うとPresentationが弱くなる。
担当ゲーム
長崎教員(長崎2位)VS Magic(宮崎1位)
相手審判
CC:樋口 U1:野田(熊本県:B級 ※次年度A級)/U2:上野山(福岡県:B級)
インストラクター
堀内氏
ミーティング内容
映像を用いて、ミーティングを行った。
- コートインスペクションについては、ゲームに入る前にしっかりと確認をすること。3Qに入りカーテンを閉める判断をしたが、他のトラブルが発生する可能性もある。
- Primaryを超えて笛を鳴らすCaseが目立つ。特に、PlayがPrimary→Secondaryと映る場合、意識が引きつられている。
- TO-Reportは、ストップして大きな声を使って行うこと。動きながら行うとPresentationが弱くなる。
担当ゲーム 女子3決
Rebellions(熊本1位)VS Route3(福岡2位)
相手審判
CC:樋口/U1:田上(宮崎県:B級)/U2:山崎(福岡県:B級)
インストラクター
北沢氏
ミーティング内容
- TO-Reportは、ストップして行う方が強さが出るように感じた。もっと客観的に自分の立ち振る舞いを見てほしい。
今大会に参加しての感想など
ブロック大会において、CCを2試合担当させていただいたことは、今後の私にとって、身が引き締まる思いでした。そのような中、経験のある先輩レフリーや志の高い若手レフリーとCrewを組んでいただいたことで、新たな気づきと自らの未熟さを痛感したところです。
また、本大会では、堀内氏と北沢氏に来ていただき、Bリーグでご自身が実際に行っているPGCを元に講義を行っていただきました。お二人とも共通として、「Basic」なことをon the courtで遂行することを重要視していました。私自身も、メカの理解と体現について、普段のゲームを大切にしていかねばならないと再認識しました。
また実技では、普段の自分の力を発揮できたことは自信にしたいですが、課題とするPresentationや、議論に上がったケースなどは、今後の糧とし、県内ゲームに還元できるようにしていきたいと思います。
最後に、本大会への派遣にあたりまして、県協会ならびに県審判委員会をはじめ、多くの方々のご支援とご尽力を賜りました。心からお礼を申し上げまして、報告とさせていただきます。 (報告者:樋口 俊司)