審判委員会より当協会の審判員である中屋敷 大氏を「第74回全日本大学バスケットボール選手権大会」に派遣を行いましたので、報告致します。
大会名
第74回全日本大学バスケットボール選手権大会
開催地
東京都
開催期日
令和4年12月4日(日)~5日(月)
担当ゲーム1(女子)
八戸学院大学(東北③) vs 日本女子体育大学(関東⑫)
相手審判
CC:坂 美佑紀(栃木) U1:中屋敷(大分) U2:三浦 海音(東京)
Pre-Game Conference
- パンフレットを活用した選手の分析
- メカニクス(ローテーションや2 or 3)
- テンポセットからのEOQ/EOGの確認
- 初対面のクルーなので、お互いにアイコンタクトやコミュニケーションを多くとることを意識した。
Post-Game Conference
- 序盤はクルーでアイコンタクトを取りながら丁寧に進めることができた。しかし、後半に点差が開き、小さなミス(メンバーチェンジの部分)などで十分な確認が取れておらず、スムーズなゲーム展開ができなかった。
- 3Pが多い試合だったがポジションアジャストしFULの判定をすることができた。
- プライマリーの意識が課題だと感じた。自分がプライマリーなのか、セカンドなのかを考えた上での笛のタイミングを意識し、シングルコールを目指して取り組む必要がある。この試合では大きな判定のミスはなかったものの、ボール中心の視野になることがあった。
担当ゲーム2(男子)
名古屋経済大学(東海④) vs 札幌大学(北海道③)
相手審判
CC:手塚 清孝(山梨) U1:瓜田 真司(東京) U2:中屋敷(大分)
Pre-Game Conference
- 前の試合の映像を見ながらのPGCであった。(キープレイヤーの確認・スクリーンなど)
- ローテーションのタイミングなどの確認
Post-Game Conference
- ポストプレーに対するポジションアジャスト。もちろんプライマリーはリードだが、トレイルもセカンドとしてケイデンスホイッスルの準備。
- トラベリング。明らかなものはしっかりと判定に繋げる。序盤になくても終盤に突然起きることもあるので準備をしておく。
- ゲームの終わらせ方。最後タイムアップの0秒になるまで判定をやめない。
今大会に参加しての感想など
今回インカレを吹いて、最近の自分の課題であったゲームの流れや、判定に関して自分の中での何かしらの情報(答え)を持っておくことについては、少しずつ改善されてきたと感じた。しかし、その中で、自分の中でのプライマリーの意識のバランスが少し崩れたという点に課題が残った。情報を持とうとするあまり、判定を急いだり、逆にそれが違うノイズを作ったりとする場面があった。またPOC(何がファウルなのか)やファウルコールで何を選手に伝えたいのか(選手へのメッセージ)、また、選手やベンチとのコミュニケーションなどはもっと自分の中で研鑽を積んでいかないといけないと感じた。
また、年齢が近いクルーで吹かせてもらい、有意義な時間を経験することができ、良い刺激を受けた。
最後になりましたが、コロナ禍でありながらもこのような環境を作ってくださった方々、そして派遣してくださった大分県バスケットボール協会の皆様、審判委員会の方々へ深く感謝し、報告とさせていただきます。