審判委員会より当協会の審判員である千原 翔太氏を「令和5年度 全国中学校総合体育大会 バスケットボール競技」に派遣を行いましたので、報告致します。
大会名
令和5年度 全国中学校総合体育大会 バスケットボール競技
開催地
香川県、高松市、三豊市、善通寺市 他
開催期日
令和5年8月21日(月)~24日(木)
担当ゲーム 1
浜松開誠館(東海2位)vs京都精華(近畿1位)
クルー
CC:平尾(香川)/U1:栗田(神奈川)/U2:千原 翔太
Pre-Game Conference
- チームスカウディング(体格や地区予選での情報をもとに)
- アンスポの条件とクライテリアの確認
- プライマリー(ウィーク・ストロング・パイプラインを通過するものへの対応)
Post-Game Conference(クルーミーティング)
- クルーワークを保ち、ゲームの運営をすることができた。
- ダブルホイッスルなどががあり、笛を吹くタイミングについて議論を行った。
- 小さい選手がミスマッチでディフェンスをする時、腕の使い方や体の寄せ方について、もう少し整理をしても良かったかもしれない。
担当ゲーム 2
美川(北信越1位)vs島田(中国2位)
クルー
CC:薦田(愛媛)/U1:栗田(神奈川)/U2:千原 翔太
Pre-Game Conference
- 前のゲームの様子から、チームスカウティング
- エリア分担についての確認
- ビッグマンへの対応
- 今大会での取り組みについてなど(コールジオブビアス・処置ミス0など)
Post-Game Conference(クルーミーティング)
- プライマリーを意識して、クルーワークができていた。
- プレゼンなどはわかりやすく、デリバリーできた。
- アングルを長く持っているケースでコールできていないケースがあった。プライマリーとアングルへの理解を深めなければならない。
担当ゲーム 3
報徳学園(近畿3位)vs本丸(北信越2位)
クルー
CC:仲地(香川)/U1:千原/U2:原(高知)
Pre-Game Conference
- 予選リーグからの、チームスカウティング
- リバウンドやドライブなど、ケースを用いてのプライマリーの確認。
- ケースを用いてのファールケースの確認と、プライマリーについて。
Post-Game Conference(クルーミーティング)
- 判定が全体的に早い。ケイデンスコール(しっかりと絵ができてから、分析を入れて)をするべきである。
- テンポセッティングに積極的に行きたい人なんだなーという感想をいただいた。吹けるだけでなく、判定基準とクルーワーク、判定のブックマーク、を再確認しなければならない。
- ポストの腕の使い方を素早く整理したが、ボールは収まっているので、待っても良い。
- プライマリーがならないから、吹くといったことが意識できると良い。
- 点差が迫ってきて、ゲームが決まりそうな時の、判定への積極性は良かった。
今大会に参加しての感想など
全中では事前の研修から始まり、プレコーリングやマンツーマンペナルティーの確認や、プレコーリングの理解、ゲーム中に発生しやすい判定できない状況やミスの分析、発生した問題へのクルーの対応などを研修した。自分のミスを分析し、傾向を知ることでセルフコントロールにつながるように感じています。
また、プレコーリングは同じ文章を読んでいるのに、チームとレフリーでズレが生じるのは、解釈の違いという話が強く印象に残っています。だからこそのコミュニケーションの大切さであると感じ、積極的かつショート・クリアを心掛けていきたいと感じました。
ゲームへの実践では、声を使って、ゲーム進行をリードしていくことで、スムーズにゲームが流れるケースが多く、今後も積極的に活用していきたいと感じました。
積極的な判定を心掛けたことで、プライマリーを超えることがあり、今後は上級を目指す中で、セルフコントロールとケイデンスホイッスルを大切にしたいです。自分の目の前の判定も大切ですが、それと同じように、クルーとゲームを主体的に運営していくことが求めらます。セカンダリーだと理解して吹く、アングルを長く捉えることができたから吹く、などといった刹那での「分析力」を今後は磨いていきたいと考えています。
今大会の参加で、試合の動画をクリップし、一緒に吹いたクルーや上級の方に積極的に質問・議論に行くことで、技能や理解を深めることができました。見えたアングル・ポジションによる情報の違いを痛感し、3人ですること、笛を鳴らすことの重みを再確認しました。県内での実践、還元を行って参ります。
今回の大会の開催に際し、事前の準備から多大なるご尽力とご配意いただきました、香川県バスケットボール協会ならびに関係者の皆様に感謝申し上げます。 また、全中への派遣をいただき、このような経験を積ませていただきました、大分県バスケットボール協会の皆様に改めて感謝申し上げます。