審判派遣報告について

審判委員会より当協会の審判員である佐田 明美氏を「SoftBankウインターカップ2023令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」に派遣を行いましたので、報告致します。

大会名

SoftBankウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会

開催地

武蔵野の森スポーツプラザ、東京体育館

日時

令和5年12月23日~12月24日

担当ゲーム 1

1回戦:奈良文化高等学校vs東海大学付属諏訪高等学校

クルー

CC:佐田 明美/U1:小柳 幸子氏(埼玉A級)/U2:永田 裕衣氏(東京B級)

Pre-Game Conference

  • 第1ゲームの判定がその大会の基準となると思って、PCGに則って判定していく吹き急ぐ必要はない。事実→分析→判定する(RSBQが崩れたか)
  • 審判には次があるが、負けたチームの3年生は高校生活最後の試合となる。
  • IRSがないので、クルーの目が大事。情報を持っている場合はCCMを発揮。(EOQ・EOGのクロック、ショットクロック、3or2、ボールセーバーでリセットor継続)
  • チーム情報

Post-Game Conference(クルーミーティング)IR:坂美佑紀氏(S級)

  • クルーの振り返りは「もっと鳴らすべきだった」だったが、外からプレイを大きく見ていると「鳴らさなくてもいいプレイ」に見えた。事実→責任→影響(RSBQが崩れたか)の分析が必要。
  • このゲームに関しては、鳴らせなかったものより、鳴らしたものに対してどうであったかを分析してほしい。
  • 特に1Qにテンポセットを意識したあまり、笛の数が多くなっていた。その割には3人で協力してゲーム自体はスムーズに進行していた。
  • 次年度からのメカを意識して、リードの位置取りにこだわりをもって審判をしていくと、この先に生かせると思う。

担当ゲーム 2

2回戦:札幌山の手高等学校vs日本航空高等学校石川

クルー

CC:樋口 俊司/U1:和宇慶 朝之(沖縄)/U2:石原 大(沖縄)

担当ゲーム 3

女子:日本経済大(福岡1)vs東海大福岡(福岡2)

クルー

CC:樋口俊司/U1:穂川 苑子氏(群馬A級)/U2:青木 茉奈美氏(東京A級)

Pre-Game Conference

  • 吹き急がず、RSBQが崩れたかどうかを判断。プレイを長く見て、笛にするかしないかを決断する。
  • 留学生をどう守るかがポイントになる。誰かが目をあてる。
  • 初戦を勝ちあがったチームと今日が初戦のチームとなる。常連校と初出場のチームであるが、A級3人で任されたので、3人でCCMをもって取り組む。
  • エッジの3ポイントシュートの確認。
  • チーム情報

Post-Game Conference(クルーミーティング)IR:平原 勇次氏(S 級)

  • 簡単ではないゲームだった。力はあるが、攻めあぐんでいるチームとめいっぱい戦っているチームだった。そのゲームを3人で踏ん張って終わらせたと思う。
  • 正面に入って止まっていると主張するプレイヤーに対するコミュニケーションの取り方。「止まっていたのは分かる。でも接触は足だったよね」これで終わる。
  • 絶対に取り上げてほしいファウルを取れなかった場面を振り返ってもらいたい。倒れるプレイについて、その責任が片方にあるケースはきちんと取り上げていく。
  • ゲームの序盤からCCMを発揮してクルーを引っ張ってくれていた。

今大会に参加しての感想など

 今回、2回戦までCCの割当をいただいた。初見の方とクルーとして吹く際、どうコミュニケーションを取っていくか、チーム情報の共有の仕方など、工夫できることが多かった。また、2試合ともIRについていただき、S級の方からゲームの振り返りをしていただけたのはとても貴重であった。
 自分がゲーム中に感じていた疑問に答えをもらえたことも大きかったと思う。
 毎年、思うことだが、東京の高校生のTO、スタッツ、モッパーに取り組む姿勢はとても感心させられる。TOはタイムアウトやインターバルのたびに、大きな声を出して、タイマーやゲームの再開を行っている。これは私たち審判が大切にしなくてはならないことを高校生が普通に行っていることはとても刺激を受けたし、審判としてもきちんと行わなくてはならないと感じている。
 今回、他のゲームではあったが、出血した選手の血液がフロアにつき、それを誰が処理するのかや、後頭部を打ち付けた選手(大事には至っていない)にどのように対応するのかなど、外から見て参考にすることもできた。ゲーム数、大会に係わる運営スタッフの多さからできることも多々あると思うが、県内での大会でも生かせることがあると思った。
 今年度も派遣していただいた大分県協会、審判委員会の皆さまに感謝し、報告といたします。