審判委員会より当協会の審判員である樋口氏を「平成30年度 全九州高等学校バスケットボール春季選手権大会」に派遣を行いましたので、報告致します。
大会名
平成30年度 全九州高等学校バスケットボール春季選手権大会
開催地
福岡県福岡市 福岡市総合体育館
開催期日
平成31年3月23日(土)~24日(日)
担当ゲーム (女子1回戦)
熊本商業(熊本県2位)VS 鶴鳴長崎女(長崎県1位)
相手審判
CC:古後宏和(福岡県:A級)U1:樋口 U2:森山知佳(鹿児島県:B級)
ミーティング内容
- Rotationについて、初めて組んだCrewとしては、概ねスムーズにできた。
- ただし、Callしたとき(violation,foulなど)誰が、どこに行くのか明瞭でないシーンがあったので、そのあたりはBasicなことを理解する必要がある。
- Temposettingにおいて、ドリブラーに対するDのhand-checkについて、Crewの基準を示すことはできたが、low-postでのposition争いについて、cleanにする必要があった。また、running-Reboundsに対する基準について、foulとして成立させるべきものもあった。その場合、LのPrimaryであるが、Playの始まりと最終的なContactを判定できるAngleを持っているのはTとCであったので、Secondaryの意識を持ち笛にすることも必要なことだった。
担当ゲーム (男子2回戦)
福大大濠(福岡県2位)VS 九州学院(熊本県1位)
相手審判
CC:原田琢朗(鹿児島県:A級※次年度S級) U1:樋口 U2:佐久間飛人(沖縄県:B級)
ミーティング内容
- Player同士のTauntingがあった。チームAのPlayerがドライブをした際に、「肘が目にあたった」ということだった。(ゲーム後の映像で見ても確認が取れなかった・・・)。私の行動として、笛を鳴らし、二人の間に入った後すぐに、交代をした。ゲーム終了後、Warningは少なくともすべきだったと反省した。
- PaintArea→ドライブ→レイアップ→コンタクトという現象。私は、ベンチ側でCの位置で判定をしていた。Contactの事実はあったが、Dのシリンダー上のコンタクトと判定した。その判定に対し、ベンチからアピールがあり、ボールはデッドではないものの、笛を外し、Coachとコンタクトを図った。コンタクトをする際は、短く・簡単にを心掛けた。その行為がベストであると考えたが、逆にもう一方のCoachから、その行為自体にクレームがあった。
担当ゲーム (男子準決勝)
福岡第一(福岡県1位) VS 延岡学園(宮崎県1位)
相手審判
CC:原田琢朗(鹿児島県:A級※次年度S級) U1:岩尾圭治(熊本県:A級) U2:樋口
ミーティング内容
- Tの位置が高い時が多々あるとの指摘を受けた。
- Lでは、Closedownに入っていないために、Switchsideした方がよいケースでできていないことがあった。
- 1Q外国人選手同士のマッチアップにおいて、手を使ったポジショニングをtemposetの段階でfoulとして成立すべきであった。
今大会に参加しての感想など
今回、ブロック大会において、初めてA パートのゲームを2 日間担当させていただきました。今大会を冷静に振り返ってみると、地に足がついていない感覚で、コートに立っていたように感じています。Player のレベルはもちろんですが、Coach、観客などからレフリーとして求められることが高く、自分を見失っていたように思いました。それでも、今まで積み重ねたものをコート上で表現することに努めました。支持されないこともありましたが、中には支持してくれたもの少なからずあったことは、前向きにとらえていきたいと考えています。
このような自分の心境をブロック内の多くの先輩レフリーに相談したところ、多くの方からそれぞれの立場からの言葉で助言を頂けました。やはり、自分を見失うときに立ち返れるように、メカの理解・ルールの理解・ガイドラインの徹底は、大切なのだと感じましたし、この経験の繰り返しなのだと痛感しました。今大会の経験を糧に、ベーシックなことをon the court で体現できるように研鑽したいと思います。
今大会の派遣にあたりまして、県協会の皆様をはじめ、多くの方々のご支援とご尽力を賜りました。本報告書を通じ、心からお礼申し上げます。(報告者:樋口)