審判委員会より当協会の審判員である中屋敷 大氏を「令和4年度全国高等学校総合体育大会」に派遣を行いましたので、報告致します。
大会名
令和4年度全国高等学校総合体育大会
開催地
香川県
開催期日
令和 4年 7月27日(水)~29日(金)
担当ゲーム1(1回戦)
柴田学園(青森) vs 長崎工業(長崎)
相手審判
CC:本間(神奈川) U1:川村(愛媛) U2:中屋敷(大分)
Pre-Game Conference
今回のIHでは3つのトピックの確認
「・処置ミスゼロ・トラベリング・ポジションアジャスト」
メンバーの特徴、メカニクス
ファウルの判定(影響:RSBQ)
Post-Game Conference
- 1Qのテンポセットはクルーとして示せたが、それが1試合を通してとなると判定にズレが出た。「明らかなもの」ではなく、OFのリアクションで鳴らしてしまったものなどがあった。
- プライマリの部分で、ペイントエリア内を通るリングに向かってくるプレーはリードだが、リードに入るのが遅れてしまい、判定ができないケースがあった。
- UFの判定。1つは鳴らせたが、他にも怪しいものがあり選手、ベンチ、観客がわかりやすく納得がいくものをクルーの協力のもと表し方が必要であった。(デリバリースキル)
担当ゲーム2(2回戦)
明成(宮城) vs 延岡学園(宮崎)
相手審判
CC:隈元(鹿児島) U1:穂川(群馬) U2:中屋敷(大分)
Pre-Game Conference
- 留学生対日本人のマッチアップには必ず目を当てる。L、Cが早くポジションに入りプレーを長く見る
- シリンダーの概念
- 足元(トラベリング)
- TOとの連携
Post-Game Conference
- テンポセットでトラベリング、イリーガルスクリーンなどはセイムケースセイムコールとして判定することができた。
- プレーを長く見ることができずに、その後のプレーを考えることができなかった。コンタクトはあるもののマージナル(笛を鳴らさない)として判定が不十分だった。
担当ゲーム3(3回戦)
福岡第一(福岡) vs 美濃加茂(岐阜)
相手審判
CC:阿部(北海道) U1:橘(岩手) U2:中屋敷(大分)
Pre-Game Conference
3回戦ということもあり、基本的なメカニクス・プレコーリングなどを確認した。その中でもう一度今回のIHのテーマである、「処置ミスゼロ」「ポジションアジャスト」「トラベリング」を確認しゲームに臨んだ。
Post-Game Conference
明らかなものだけを笛にすることテンポセットはうまくいった。しかし、時間が経つにつれ「レフェリーディフェンス」がうまくできず、オフェンスのリアクションで鳴らしてしまうケースがいくつかあった。またインターフェアレンスのケースがあり、プライマリーを無理してコールをすることでクルーのバランスが崩れた。その後の似たケースでの判定にベンチからアピールがあり自分で自分の首を絞める場面を作ってしまった。
今大会に参加しての感想など
私自身久しぶりにIHに行かせてもらうことができた。全国大会の雰囲気、選手の気迫、ベンチや保護者の熱量など肌で感じ取ることができ、とても良い経験ができた。どんな場面でも正しい判定ができるメンタル(アクティブマインドセット)の大切さ、正しい判定をするための、ポジションアジャスト、レフェリーディフェンスなどをもう一度理解しなければならないと感じた。今回S級審判員と吹かせてもらう中で感じたことは、「無駄のない動き」「正しい判定」「ゲームフロー」この3点が自分との大きな違いであると感じた。今回学んだことを今後のゲームで自分自身のスキルアップはもちろん、他の審判員への還元もできるようにしていきたい。