審判委員会より当協会の審判員である佐田 明美氏を「第1回全九州バスケットボール選手権大会」に派遣を行いましたので、報告致します。
大会名
第1回全九州バスケットボール選手権大会
開催地
豊見城市民体育館、那覇市民体育館
開催期日
令和5年11月11日(土)~12日(日)
担当ゲーム 1
1回戦:YOUMORE 沖縄(沖縄2位)vsPanthers(大分1位)
クルー
CC:佐田 明美/U1:糸満邦彦(沖縄B級)/U2:山田 拓実氏(佐賀B級)
Pre-Game Conference
- よく知っているチームと全く吹いたことがないチームを同県レフリーとニュートラルの審判で吹くので、より公平・公正になるよう心掛ける。
- Primaryの尊重。
- EOQ、EOGの役割分担。(最後までプレイから目を離さない)
- ショットと同時にファールが起こった時の対応。
- 映像確認。
Post-Game Conference(クルーミーティング)
- 初めて吹くクルーであったが、アイコンタクトを取りながらゲームを進めることができた。
- ローテーションのタイミング。クローズダウンを使いながら慌てずに行う。
- それぞれのプライマリーの審判が判定していた場面が多かったが、ダブルホイッスルになった時に、アイコンタクトでレポートをスムーズにできたらよかった。
- 取り上げたファウルの中でマージナルなものがなかったかを振り返ってみる。
担当ゲーム 2
3位決定戦:すこやか薬局(沖縄1位)vs鹿屋体育大学(鹿児島1位)
クルー
CC:井元 誠氏(熊本A級)/U1:佐田 明美/U2:佐藤 凛明氏(佐賀B級)
Pre-Game Conference
- カテゴリーが違うチーム(社会人と学生)の対戦となる。
- 2023ルールの確認
- UFのクライテリア
- 3or2の確認の仕方
- プライマリーエリアのレフリーが吹く。
- エッジの3ポイントシュートの確認。
- ショットクロック15秒表示で8秒バイオレーション
Post-Game Conference(クルーミーティング)
- コンマ表示が出るショットクロックを修正する際、TO生徒は機材の扱いに慣れていないため、TO主任が対応してくれたが、結局は正しい秒数に修正することができず、両チームに説明してからの再開となった。
- 1点差の僅差で勝敗が決めるゲームで、結果として学生チームの勝利となったが、負けた社会人のチームも納得したゲーム内容であった(審判の判定云々ではなく、プレイヤーがゲームを決めた印象)
- プライマリーのレフリーが鳴らせなかったときのセカンダリーの笛のタイミング(セカンダリーなのに笛が早い)
- センターサイドにボールがポーズした際、リードローテーションが完了していないときのセンターレフリーとしての目の当て方。
- 選手やコーチとは必要なコミュニケーションが取れた。
- 4Qの残り1分でタイムアウトや交代を知らせるブザーが鳴らなくなったが、TOと協力して声や手を挙げるなどして対応することができた。
今大会に参加しての感想など
カテゴリーの異なるチーム(U18、学生、社会人)が出場する第1回目の全九州総合選手権であった。ルールは同じであるもののプレイスタイルが違うという観点から高校生と社会人のチームの対戦はどこで笛を吹くかという点で、外から見ていても非常に勉強になるゲームが多かった。
また、機材についても普段使い慣れているものではないため、Aチームの得点が左側に表示されることや、反省でもあったがショットクロックの訂正など、判定ではない部分でTOやチームとのコミュニケーションや必要な場面があり、準備が必要であることも感じた。
他県では、若い審判が増えていて、1日目のクルーとなったU2の審判は大学生であった。大分県では、B 級ライセンスの審判が他県より少なく、新たにチャレンジする若手も決して多くない。顔ぶれが変わらない居心地の良さはあるが、ブロック大会に派遣してもらうたび、他県に遅れを取らず、JBA の流れにも取り残されないように審判の立場からも新たなメンバーの育成と審判技術の構築が必須であると強く考えさせられる。
自分の審判技術を見つめ直し研鑽していくとともに、審判の発掘、育成にも塚らを入れていきたい。
今回、第 1回の九州総合を開催するにあたり、入念な準備をしてくださった沖縄県協会の皆さま、九州各県から派遣された審判の輸送を一手に担ってくださり、私たちが審判をしやすい環境を作ってくださった沖縄県審判委員会の皆さま、派遣していただいた大分県協会及び審判委員会の皆さまに感謝し、今大会の報告といたします。