審判委員会より当協会の審判員である佐田 明美氏を「第76回全九州高等学校バスケットボール競技大会」に派遣を行いましたので、報告致します。
大会名
令和5年度全九州高等学校体育大会・第76回全九州高等学校バスケットボール競技大会
開催地
福岡県福岡市(照葉積水アリーナ、アクシオン福岡)
開催期日
令和5年6月17日(土)~6月18日(日)
担当ゲーム 1
女子2回戦:川内(佐賀1) vs 福大大濠(福岡2位)
クルー
CC:隈元 ゆみこ氏(鹿児島S級)/U1:佐田 明美/U2:山中 萌衣氏(鹿児島A級)
Pre-Game Conference
- 留学生に対する守り方。リーガルorイリーガル。
- リアクションで吹かない。アクションを捉える。
- オビアスなものを鳴らす。
- 処置ミスゼロ。
Post-Game Conference(クルーミーティング)/IR:豆塚 宣男氏(熊本2級IR)
- 特に前半、primaryではない人が鳴らしている場面があった。
- 唯一、判定できていないビッグインパクトをクルーとしてどうトライしていくか。
- ゲームの流れを見て、タイムアウトの要求等、予測していれば余裕をもって対応できる。
- EOQでのファウル。クロックの修正。正しい処置だが、誰がTOに伝えるのが良いのか。ファウルのレポートを先にすべき。
担当ゲーム 2
準決勝:精華女子(福岡1位) vs 小林(宮崎1位)
クルー
CC:隈元 ゆみこ氏(鹿児島S級)/U1:井元 誠氏(熊本A級)/U2:佐田 明美
Pre-Game Conference
- お互いのチーム情報を共有したうえで、クルーとしてどう判定するのか。
- センターサイドのコフィンコーナーでのトラップはセンターが対応。リードはローテーションが行えるようにクローズダウン(ピンチ)から動き出しを早くする。
- ローテーションの際のチェックイン、チェックアウトのタイミング。
Post-Game Conference(クルーミーティング)/IR:甲木善徳氏(福岡2級IR)
- クルーとして1ゲームを運営できていた。
- primaryのレフリーが鳴らせたら、より良かった。セカンダリならば、鳴らすタイミングを遅らせる。
- エッジ付近の3ポイントのプレイの見方をクルーとして、共有できていたか。
- どちらがシリンダーを侵しているのかを判断して判定につなげる必要があった場面。
- 一方のチームのコーチがコミュニケーションを求める。長い対応は不可。ショート&クリアが課題。
今大会に参加しての感想など
審判会議では、福岡ブロック長より、コート内の行動はもちろんのこと、コート外の行動も見られているのでレフリーとして自覚と責任をもった行動をとること。代表者会議でチームに伝えていることに対しては、ゲーム中にレフリーが対応しないということがないようにすること。インテグリティに関してもすぐに「テクを取る」ということのみではなく何らかの対応をすることが改めて伝えられました。
また、今回の九州大会は各県から上級レフリーが参集しており、翌日もスタンバイを含めてのクルーとなりました。割当があることが当たり前ではないと、気が引き締まる思いでした。県内ではCCを担当することが多いですが、今回の大会では2日間ともS級の方とクルーを組ませていただき、どのようにクルーと協力してゲームを進めていこうとしているのか、コーチとのコミュニケーションの取り方、タイムアウトやインターバル中にクルーと情報共有する内容、伝え方など自分の引き出しを増やすことにつながりました。担当試合に関しては、県内の女子チームに留学生がいないことから、上級大会に参加させてもらう上で、映像で研究しておくことはもちろん、男女にこだわらず、県外での練習ゲームに参加したり、県内に県外チームが参加する際などに審判をさせてもらったりして経験を積んでおくことが必要だと改めて感じました。
県外の上級大会に参加させてもらい、いつも思うことはTOやコートキーパーの生徒やTO主任の先生方、たくさんの方々の協力がありゲームが成立していることです。第1試合のゲーム前には必ずコートインスペクションをすること、ブザーに関しては毎試合確認することなど、県外で当たり前に行っていることを県内でも実践していくことが、派遣していただいていることの還元にもつながると考えています。 大会の最後には、福岡ブロック長より「メカは浸透してきている。やはり判定が必要。」との言葉があり、自分で機会を見つけて、研鑽していかなければ、県内のゲームだけでなく、県外のゲームのレベルについていけなくなると感じました。
今回、2日間割当をいただいたことのありがたさ、その経験を自分の財産とすること、県内へ還元すること、8月に中津市で開催されるブロック国体で各県チーム、審判を迎え運営することにつなげていきたいと思います。
派遣していただいた大分県協会、審判委員会の皆さま、大会に関する準備・運営をしてくださった福岡県協会の皆様にお礼申し上げ、報告とさせていただきます。